山から帰ってきた後、生活がなんだか浮いているような感じがある。 毎回そうなのだが、帰ってからの数日が足元がふわふわしている。翌日から筋肉痛だのは引いていくのに、糸の切れた凧みたいな感じと言えばいいのか、落ち着かない。 そんな時に仕事のことを…
ある日、東京堂で海に浮かぶ花輪の写真と目があった。『エンド・オブ・ライフ』。穏やかそうな海のカバー写真。佐々涼子さんの新刊だった。久しぶりの東京遠征で荷物が増えてしまうのを厭わずに、いやむしろ本の場合はそれは喜ばしいことだから、一冊の本を…
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